どうしようもなく小さなことでイライラすることってあるよね。
普段はしょうがないって流せるのに、何故か気持ちが抑えられなくて、
よくないってわかってるのに攻撃的になっちゃう!
それは決して、性格が悪いとか、思いやりがないというわけではないんです。
ただ、
脳みそがおサルさんモードになっているだけだよ
ということを教えてくれたのがこちらの本
マシュー・ウォーカー
カリフォルニア大学バークレー校の神経科学と心理学教授が書いた本。
タイム誌ほか5誌でベストブックスに選ばれてアメリカで大反響だったそうです。
上記著書内容を基に、
についてまとめました。
正常モードでは怒りのブレーキが自動稼働してる
そもそも、誰だって365日ずーっと些細な事でイライラしているわけじゃありません。
何かあっても相手の気持ちを思いやって流せる日もあります。
本来、これが正常モード。
では、なんで正常時にはイライラせずに自分の感情をコントロールできるのかというと、
怒りのブレーキが自動作動してるから。
脳の中で怒りを感じる偏桃体という場所でイラっとしても、
理性的合理的判断をする前頭前皮質という場所で、ちゃんとブレーキがかかるんです。
こうした理性的なブレーキは人間ならではのもの。
これがあるからこそ、相手を思いやった人間味ある温かい冷静なコミュニケーションができるわけです。
が、このブレーキ、寝ないとぶっ壊れます。
夜は深まり、そしておサルがやって来る
寝不足になるとこの偏桃体と前頭前皮質の繋がりが弱くなる!
というのがこの本で紹介されている研究結果。
具体的には、十分な睡眠をとれていないと翌日、
正常時よりも60%も前頭前皮質の働きが活発になる。
なんでか普段より60%増しでイラつく!
という脳状態になってしまうわけです。
これはもう前頭前皮質による理性ブレーキがぶっ壊れて思いやりも何もありません。
イラっ 即 ウキキーーー!
まさに原始的なおサルさん状態。
君は今、おサル。人間に戻ってからお話しよ
これ、性格が悪いとか、思いやりがないとか、そういう問題ではないんです。
どんなに優しい菩薩であっても、
睡眠が足りないと脳はおサルになるということです。
当然ですが、そんな状態で相手を思いやった冷静で合理的な話し合いやコミュニケーションができる人などいません。
深夜残業や子供の夜泣きが続く日は、
誰しも頭はおサルに支配されています。
脳の仕組みとしてに、そうなっているんですね。