

研究では、自分で選べる感覚も意欲に関わると考えられています
夕方、遊びの途中で教材を出される。答えを考えているうちに「違うよ」と直される。そんな場面なら、英語の前に、その時間が嫌になることも考えられます。これは一例で、嫌がる理由は子どもによって違います。
心理学者のRyanとDeci(2000)は、自己決定理論の論文で、自分で選んでいる感覚、できるという感覚、人とのつながりという三つを、意欲を支える大切な要素として整理しています。
幼児の英語教材を比べた実験ではないため、「好きな遊びなら必ず英語が伸びる」という根拠ではありません。ただ、量を増やす前に、子どもの気持ちや難しさを見直す手がかりにはなります。
たとえば「歌と絵本、どっち?」と選べても、どちらも疲れる日はあります。「今日はお休み」も言える余地があるか。できない問題が続いていないか。親子で楽しい時間が残っているか。家庭では、そのあたりから確かめられそうです。
参考:Ryan & Deci (2000), American Psychologist
わが家では
ねこママも、子どもが乗り気にならず、記録表やご褒美を工夫していた時期があります。それでいつでも楽しく続いた、というきれいな話ではありません。
娘が海外の友達と遊ぶようになってからは、相手のチャットを読みたくて「英語の本を読みたい」と言うことがありました。わが家では、親に勧められることと、本人に読みたい理由があることの違いを感じました。
だからといって、ご褒美がすべて悪い、友達さえ作れば解決、とは思っていません。幼児なら、今好きな遊びを親が一緒に楽しむことから、関わり方を変えてみてもよさそうです。
今日からできる小さな一歩
- 嫌がった直前の出来事を一つだけメモする。眠さや遊びの中断も見る。
- 教材をいったん置き、子どもが選んだ遊びを一緒に楽しむ。
- 英語を入れるなら短い一言だけにし、まねを強制せず終える。
嫌がる日を、親の努力が足りない日と考えなくても大丈夫です。休んだり、先生に相談したりしながら、子どもと英語との距離を調整していけたらと思います。


