

研究では、帰国後の英語を保つことが課題として扱われています
海外では学校も遊びも英語。日本に帰ると、学校も友だちとの会話も日本語になる。子どもが同じでも、英語を使う必要は大きく変わります。
Yoshitomi(1999)は、日本に戻った子どもの第二言語である英語の変化を扱い、日本語と英語の両方を支える取り組みの必要性を述べています。帰国後の言葉の変化は、家庭の努力不足だけで片づけられる話ではありません。
ただし、この文献から「毎日何分で必ず維持できる」「帰国後何か月で忘れる」とは言えません。ここから先は、研究の問題意識を踏まえた家庭での整理の提案です。
たとえば、好きな物語は聞いて分かるけれど、自分から話す機会は減った。会話はできても、長い文章を読むのは疲れる。この二つでは、足したい時間が違います。ひとまとめに「英語力が落ちた」とせず、聞く・話す・読むを分けて見ると、次の一歩を選びやすくなります。
参考:Yoshitomi (1999), On the Loss of English as a Second Language by Japanese Returnee Children
わが家では、英語を使う理由を大切にしています
わが家は、帰国子女の英語維持を実践した家庭ではありません。ただ、「英語を使う相手がいると、本人の気持ちが変わる」という経験はありました。
娘は、海外の友だちとマイクラで遊ぶようになってから、「明日も遊べるって、なんて言うの?」と聞くようになりました。相手から届いたチャットを読みたくて、英語の本を読みたいと言ったこともあります。
帰国後の家庭でも、以前の友だちに近況を伝える、好きな本の話をするなど、本人が続けたい接点を残せないか考えるヒントにはなりそうです。ゲームである必要はありませんし、会話だけで読む力まで保てると考えないことも大切です。
今日からできる小さな一歩
- 子どもに「英語で、誰と何をしたい?」と一つだけ聞いてみる。
- 聞く・話す・読むのうち、本人が楽しめることと困っていることを一つずつメモする。
- 友だちへの短い連絡や読み聞かせなど、今週できそうな接点を一つ選ぶ。
親が毎回テストするより、「今日はどんな話をした?」と内容を一緒に楽しむところからでもよさそうです。相手が子どもの場合は、保護者同士で時間と連絡方法を確認してから始めます。


