
同じ悩みがある方へ
英語を始める時期や続け方に迷っている方は、こちらの記事も参考になります。
英語教育のやりすぎは、量より「やらされ感」が問題
結論から言うと、英語教育そのものが悪いわけではありません。
子どもが英語の歌を楽しむ。英語の絵本を見て笑う。ゲームや遊びの中で短い英語を使ってみる。こうした経験は、英語を身近なものにする入口になります。
ただ、子どもの気持ちを置いてけぼりにして、英語の時間だけをどんどん増やすと、英語が「楽しいもの」ではなく「やらされるもの」になってしまうことがあります。
気をつけたいのは、英語の量そのものよりも、子どもが英語をどう感じているかです。
研究では、自分でやっている感覚が学習意欲に関係するとされています
Ryan & Deci (2000) は、自己決定理論の中で、人が前向きに学ぶには、自分で選んでいる感覚、できるようになっている感覚、人とのつながりが大切だと整理しています。
また、Bureau et al. (2022) のメタ分析でも、自律的な動機づけは、学習の継続やよい学習状態と関係するとまとめられています。
これを家庭の英語教育に置きかえると、「毎日何分やったか」だけでなく、「子どもが少しでも自分から関われる形になっているか」が大切だということです。
親がよかれと思って英語を増やしていても、子どもが「また英語?」「できないと怒られる?」と感じてしまうと、英語への気持ちは重くなりやすくなります。
わが家では、英語を「やる時間」より「使う理由」にしました
わが家でも、英語を増やしたい気持ちはありました。でも、子どものやる気がない日に無理に進めると、英語そのものが嫌な時間になってしまいます。
そこで意識したのは、英語を「ちゃんと勉強する時間」にしすぎないことでした。
小さいころは、英語の歌や短い声かけを生活の中に少し入れる。少し大きくなってからは、子どもが好きな遊びの中で英語を使う場面を作る。たとえば、マイクラで海外の子と遊ぶ時に、Wait a second. や Let’s play together. のような短い一言を使う。
こうすると、英語は「テストのためのもの」ではなく、「相手と遊ぶためのことば」になりやすくなります。
もちろん、すべての家庭に同じ方法が合うわけではありません。ご家庭の生活リズムや、お子さんの性格に合わせて、英語が少し軽くなる形を探していくのが大切だと思います。
今日からできる小さな一歩
英語教育をやりすぎにしないために、今日からできることはシンプルです。
- 英語の時間を増やす前に、子どもの好きなことを1つ書き出す
- その遊びの中で使えそうな短い英語を1つだけ選ぶ
- できたかどうかより、子どもが嫌がらずに関われたかを見る
たとえば、ゲームが好きな子なら「ちょっと待って」「一緒に遊ぼう」「また遊ぼう」のような短い一言からで十分です。
次に読む実践記事
「じゃあ、家庭では何から始めればいいの?」と思った方は、年齢別の始め方や、子どもがそのまま使える短い英語から見ると進めやすいです。
英語教育は、たくさん詰め込むほどよいものではありません。子どもが英語を「こわいもの」ではなく、「誰かとつながるためのことば」と感じられる形を、少しずつ作っていきましょう。
パパママ向けメモ
Ryan & Deci (2000) の自己決定理論から考えると、子どもの英語学習では、親が一方的に量を増やすよりも、子どもが「自分も関われている」と感じられる形にすることが大切です。
これは、英語教育をゆるくすればいいという意味ではありません。むしろ、英語を長く続けたいからこそ、子どもの気持ちと生活リズムに合う形で、英語にふれる環境を作ることが大切になります。
英語をやらせなきゃ、と親だけが背負いすぎると続けるのが苦しくなります。子どもが好きな遊びや日常の中に、英語が少しだけ入ってくる形を作れると、親子どちらにとっても無理が少なくなります。