

研究では、自分で選べる感覚も学習意欲を支えるとされています
たとえば「今日は単語を十個覚えよう」と言われると顔をしかめる子が、「好きな動物を一つ選ぼう」には乗ってくる。同じ英語でも、取り組む形で反応が変わるかもしれません。これは家庭で考えるための例です。
RyanとDeci(2020)の研究レビューでは、自分の意思で取り組めること、できると感じられること、人とつながっている感覚が、学習意欲を支える要素として整理されています。英語嫌いを必ず治す方法を示した研究ではありません。
家庭なら「歌と絵本、どちらを試す?」と選ぶ余地を作る、すでに知っている一言に戻る、間違えても話を最後まで聞く、といった工夫が考えられます。これは研究を手がかりにした提案です。
ただし、本当は休みたい日に二択を迫っても、本人にとっては選べたことにならないかもしれません。「今日は疲れた」「当てられるのが嫌」といった言葉も、そのまま聞けたらと思います。
嫌がる理由が読み書きの難しさや教室での出来事なら、教材選びだけで解決しようとせず、具体的な場面を先生へ相談してみる方法もあります。
参考:Ryan & Deci (2020), Contemporary Educational Psychology
わが家では
わが家でも、子どもが乗り気にならず、記録表やご褒美を試したことがあります。用意する側の思いと、本人の気持ちがそろわない日もありました。
娘が海外の友達とマイクラで遊ぶようになると、「明日も遊べるって何て言うの?」と聞いてきました。親が覚えてほしい言葉ではなく、本人が今使いたい言葉になったことが印象的でした。
だからといって、ゲームならどの子も変わるとは思っていません。工作でも歌でも、少しやってみたい気持ちが残るものを一緒に探す。わが家の経験は、そのための一例です。
今日からできる小さな一歩
- 英語のどんな時が嫌なのか、答えを急がず聞く。
- 本人が選べる小さな活動を一つ提案し、休む選択も残す。
- 困る場面が続くなら、先生へ具体例を伝えて相談する。
今日すぐ好きになってもらうより、嫌な理由を一つ知る。そこからなら、次の方法も選びやすくなりそうです。


