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動名詞 《名詞的性質・動詞的性質》

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名詞的性質

  • 主語になる
    Singing is fun.(歌うことは楽しい)

    技術系英文ライティング教本

    To不定詞vs動名詞
    基本的に、
    To不定詞は「まだ起こっていない未来のこと」「後に起こる可能性のあること」といったように未来のことを表す
    それに対して
    動名詞は「今起こっていること」「一般的に行われていること」を表す
    Studying is important for students.(勉強=一般的に行われていること)

  • 補語になる
    My hobby is walking.(趣味は散歩することです)
  • 前置詞の目的語になる
    He has a passion for singing.(彼は歌うことへの情熱を持っている)
  • 目的語になる
    I like singing.(歌うことが好きです)
  • 技術系英文ライティング教本

    他動詞の後に目的語として置くときのTo不定詞vs動名詞
    上記に説明したTo不定詞と動名詞の使い分けは、他動詞の後に目的語として置くときは少し異なる↓
    To不定詞が変わらず未来を表すのに対して、
    Remember to turn off the computer.(パソコンの電源を切るのを忘れないで)←未来のこと
    他動詞の目的語として動名詞を置くと、どの時を表しているのかは前に置かれた他動詞によってかわる
    I remember turning off the computer.(パソコンの電源を切ったのを覚えているよ)←過去のこと
    Avoid turning off the computer during operation.(操作中はパソコンの電源を切らないでください)←まだしていないこと
    *"Avoid to turn off the computer..."はNG!
    「To不定詞」には、単に未来のことを表す他に、未来への意思や希望の意味が含まれることがあるので、avoidと一緒に使えない
    ★他動詞の目的語として動名詞/To不定詞どちらがおけるのは逐一辞書で確認する必要がある

動詞的性質

  • 目的語をとれる
    Singing the song is fun.
  • 補語をとれる
    He was arrested for looking suspicious.(様子が怪しいという理由で彼は逮捕された)
  • 受動態がある
    I know some sayings about being loved. (愛されることについてのことわざをいくつか知ってます)
  • 否定形がある
    The teacher gave punishment to students for not singing the national anthem.(その教師は生徒が国歌を歌わないために罰を与えた)
  • 完了形がある(文の述語動詞よりも前の「時」を表す)
    I regrets not having studied hard.(一生懸命勉強しなかったことを後悔しています)

    英文法解説 改訂三版

    明らかに述語動詞より過去であることがわかりきっている場合は、完了形を使わない
    上記の文もregretから過去のことを後悔しているとわかるので、実際には"I regrets not studying hard."の方がよく使われる。

このように、名詞的性質と動詞的性質を掛け合わせた動詞ingの形が動名詞となります。

上記の他に補足として、以下の性質もあります。

プラスα

名詞的性質

  • 冠詞を付けられる
    The singing of the song is a custom.(その歌を歌うことは習慣なのです)
  • 形容詞で修飾できる
    Oral reading is important.(声にだして読むことは大切だ)

技術系英文ライティング教本

目的「~するために」はFor動名詞よりもTo不定詞
「カバーを外すためにネジを緩めてください」という文に対して、
For removing the cover, loosen the screws.とすると、前置詞forは「到達点を含まない方向」を表すため、カバーを外せるかは確かではないが、ネジを緩めてくださいというぼんやりとしたニュアンスの文になる。
そのため、「到達点を含む方向」と表す前置詞toを使って、
To remove the cover, loosen the screw.とすると、ネジを外す=カバーを外すという明確な文になる。

動詞的性質

  • 副詞で修飾される
    I like singing the song repeatedly.(その歌を何度も歌うのが好きです。)

では、同じ動名詞に対して形容詞でも副詞でも自由に修飾できるのか、というとそうではないのです。

動詞的性質vs名詞的性質

動名詞には動詞的性質と名詞的性質のどちらを強くだすかによって適切な修飾語が変わってきます。

例えば、「鳥を打つことは禁止されいてる」という文に対して、「見境なく」という修飾語をつける場合、
The shooting of birds is forbidden.とした場合名詞的性質が強くなり、
The indiscriminate shooting birds is forbidden.と形容詞(indiscriminate)で修飾されます。
それに対して、
Shooting birds is forbidden.とすると動詞的性質が強くなり、
Shooting birds indiscriminately is forbidden.と副詞(indiscriminately)で修飾されるのです。
例文:英文法解説 改訂三版より

冠詞に関する考察

また、冠詞に関しても、動名詞ならいつでも自由に冠詞を付けられるというわけではないようです。
これに関しては文法書に明記されている記載を見たわけではなく、ネットで調べたことからの推測なので参考程度に読んでください。
動詞ingでも抽象名詞を表している時は無冠詞。
例)Reading books is fun.
それに対して、冠詞がつくのは動詞ingが独立した名詞として広く使われている場合が多いのかなと思います。
shootingを辞書をひくと「発砲」という名詞として記載されていますし。。。
これについてはまたハッキリした論拠を見つけたら追記したいと思います。
また、このことについて詳しく説明された文法書などありましたら教えていただけると嬉しいです。

意味上の主語

所有格

  • Do you mind my smoking?
  • I wasn't allowed to go to the site due to its being dangerous.
  • Their singing makes me comfortable.

    英文法解説 改訂三版

    動名詞が文の主語になる場合は意味上の主語に所有格が使われる傾向が強い

目的格

  • 名詞の意味上の主語が無生物を表す名詞(この場合、所有格は使えない)
    I can't stand rooms not being clean.
  • 意味上の主語を強調する場合
    I can't believe him being twenty.
  • 英文法解説 改訂三版

    上記に加えて、口語の場合は動名詞の意味上の主語に目的格が使われる傾向が強い

英文法解説 改訂三版

動名詞が主語になる場合を除き、意味上の主語に所有格はほとんど使われない。
意味上の主語が代名詞の場合は所有格と目的格が同程度使われるが、口語の場合だとやはり目的格の方が多い。

《参考文献》
技術系英文ライティング教本―基本・英文法・応用― 著者:中山裕木子
英文法解説―改訂第三版― 著者:江川泰一郎










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